森林・林業

森林・林業を学んで感じたことや考えたことを書きます。

木を使うことはなぜいいのか?

建築、地球温暖化防止の面から考える。

建築にとっていいことは3つある。

1つ目は、調整作用である。
夏の暑くてジメジメしているときは、木が湿気を吸収する。また、冬の寒くて乾燥しているときは、湿気を放出する。

2つ目は、断熱性である。
木の熱伝導率は他の建築資材と比べて低い。
そのため、夏は外が暑いけれど家の中は涼しく、冬は外が寒いけれど家の中は暖かい。

3つ目は、人に対する働きかけを持つということである。
木は独特の香りや色を持つため、それが人の心理に働きかけリラックス効果をもたらす。
また、学校や幼稚園の建物に木が使われていると、子供たちが転倒した時に転倒時の衝撃をやわらげる。

地球温暖化防止にとっていいことは、2つある。

1つ目は、炭素を貯蔵することである。
木は光合成をして炭素をため込む。そのため、住宅に木を使うことで何十年も炭素を大気に放出するのを防ぐ。

2つ目は、加工時に発生する二酸化炭素の量が少ない。
木は他の建築資材と比べて加工がしやすい。その分加工時に使う化石燃料や電気が少ない。

しかし、現状は建築物全体の木造率は42%である。さらに、うち公共建築物は11%で、公共建築物は木造化が進んでいない状況である。

また、将来は少子高齢化に伴い新しく家を建てる数が減少するとも予想される。

こういったことを踏まえて、さらに木材を普及させる必要がある。